今治タオルという、全国的に知られるタオルのブランドがあります。
この〝いまばりのタオル〟の名称で20年程前、地域の斜陽産業から洗練し、品質を向上させ、日本のブランドへと底上げに寄与した知人夫妻のご紹介です。
NPO活動等で出会わせていただいたのが約20年前。
このタオルは、コスト生産とは真逆の、時間・手間・費用を多用にかけ、安心・安全・信頼を構築してきた
唯一無二のタオルです。
社長であり、職人でもあるご主人のつくる健康を意識したタオルは無糊なので、吸水性や肌触りが抜群に良いのです。
熟成した安全な国産綿糸のみを使用。波動水を用いたミスト加工、無蛍光、可能なかぎりの薬品カットで、本物の草木染めのタオルが出来上がります。
わが家では、長年そして今もこのタオルをとても大切に使っております。
幼児(みな、生まれた時から寝具に使用)から、今年96歳になる老人まで。
この〝タオル〟をもって、物を最後まで工夫しながら扱い、使い切ることの大事さを
同時に教えていただきました。
大切に育まれ、生み出された製品にやどる精妙さは、やはり使う人に安心や癒しを伝番していくもののようです。
タゼンの銅製品を生み出してゆく職人の心意気にも通じるものがあります。
〝使う人の身になって〟というタゼンの思いを、今後もより大切にしてゆきたいと思いました。
先日、数年ぶりに今治のご夫妻の元を訪ねて来ました。
八十代に入り、体力的配慮もあって、工場をたたむことになりましたが、自社の製品等の販売は継続しております。
ますます貴重なタオルになってきました。
環境や地域おこし活動、タオル職人としても揺るぎない姿勢を貫いてきてくださったお二人の
生き方、そして柔和な人柄にあらためて敬意を表させていただきました。