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タゼン社内報「絆」より銅心(あかがねごころ)

  • 2022/11/22

これからご紹介するコラムは、タゼン社内報「絆」として、年4回(新春・春・夏・秋)社員・協力業者・各メーカーに向けて発行されたものです。

「絆」の表紙原稿・格言集に関するコンテンツは、企画提携会社000プレナム株式会社様より、オリジナルで出していただいております。

『銅心』(あかがねごころ)

今に至る人類の生活を一変し、文化・技術の萌芽の大きなきっかけとなったものとして、よく知られているのは、人類の「火」との出合いとその活用です。自然現象として目撃・経験していた恐ろしいまでの性質をもった「火」を、使途をもって自ら起こし、制御し、生活に役立てるまでのプロセスには、「刷新への探究力」と「注意深いメンテナンス」の原体験があるように思われます。

ところが、驚くことに、人類と「銅」との出合いは、「火」の活用の始まりよりもさらに遡ることが指摘されています。それは、「自然銅」の利用から、わたしたちと銅の関係は始まったことを意味しています。

「火」と出合い、「水」の働きの助けを得て、鍛造や鋳造が発展し、道具・銅器が作られていきました。合金による青銅により、銅鏡も銅銭も日本へと至る国づくりの歴史を刻んできたといえ、銅剣・銅戈・銅鉾や銅鐸も製造されていました。

確認できる範囲では、西アジアで最も古く銅が使用され、メソポタミア地域では、修飾品や、銅板レリーフが製作されていました。古代エジプトでは、医療に、銅鉱粉末などが傷の殺菌や飲料水などの殺菌に使用され、古代ローマでは、水管に使用されてもいました。

金より以前から、人類が初めて使った金属が、銅であるともされています。「導電性」、「熱伝導性」、「抗菌性」、「耐食性」、「加工性」に優れ、美しく、色の経年変化を楽しむことのできる銅は、現代でも電線をはじめ、半導体集積回路にも重用され、自動車、パソコン、スマートフォン、テレビ、エアコン、冷蔵庫といった身近な家電で使われ、わたしたちはお世話になっています。

素材や製品化について、わたしたちは普段どのように捉えているでしょうか。自然資源をヒトは、自分たちのために使うことを当然のようにして振る舞ってきたということはないでしょうか。例えば、採掘や輸送、商品化、取引といった人間社会の経済サイクルの中だけで、「銅」を捉えることはできるでしょうか。

御銅師とは、天地の所産としての「銅」を扱い、共創の「手」となることの峻厳さを識る者のことのように思えてなりません。リサイクル率が高く、循環経済への導き手でもあるかのような「銅」を事業の礎とする当社は、「銅心」と共に、社として成長していきたいものです。

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