近年、災害が多発し、思いもかけないウイルス禍で、
社会情況が激変し、私たちの日々の生活も今までの延長上に、安心の土壌がないことを体験している今日です。
前回、微生物について触れさせて頂きましたが、
私たちも、社会的多数の日和見菌的な存在から、主体的生き方へと誘われているように感じます。
どんな社会環境で生きて行きたいか。もっと言えば、どんな暮らし方を望むのか‥。
消費者でもある私たちは、日々何を選択し、何を摂るか、
どんな生産者・事業者を応援していきたいか。
同じようなビジョンを共有する人々が、ネットワークで繋がり、違いを超えて
具現化に向けての共創活動が各地域で活性化しております。
「みんながつくるみんなの地域」がキーワードですね。
最初は、小さな渦が所々に点在していたのが、やがて大きなうねりとなっていき、
持続可能な社会の奔流になっていく。
いつもそんなイメージが頭に浮かんできます。
東北は3.11の震災がひとつの大きな契機になっていると感じます。
例えると、震災から丸1ヶ月間経験した“足るを知る”生活が、今の支柱になっております。
洗面器1杯の湯で、頭からつま先まで身を整える知恵。
卓上ガスコンロで、備蓄玄米と乾物、雑穀等で心豊かに食事をする知恵。
これは生き抜く知恵にも繋がっている、大いなる出来事でした。
震災を機に、タゼンでは、中元・歳暮のご贈答(個人様用)に、
“未来に繋げる豊かさの循環”を意識して、小規模生産者及び事業者の有機・無農薬農産加工品をお送りして
好評をいただいております。
こんな時代だからこそ、ひとつひとつの暮らしや生き方を見直すきっかけにしていきたいものですね。