世代を繋ぐ小鍋リメイク

長年ご愛用されてきたチーズフォンデュ鍋。
銅鍋をもっと身近に普段使いされたいとのことで雪平鍋にリメイクをご要望。

銅製雪平鍋は市販のものもあり、インターネット上では様々な価格帯で販売されていることを説明。
その上でタゼンでは職人の手作業により、何度も火にかけ焼き鈍し打ち直すことで使い古された銅でも、よりしなやかな御銅品に生まれ変わることを改めて説明。
次世代に渡って長年ご愛用いただけるように提案いたしました。

まず、部品を全て分解し、本体を火にかけ焼き鈍し。
柔らかくなった銅を木槌、金槌で叩き、徐々に口径を広げます。
焼き鈍し→叩きを繰り返し、扱いやすい鍋の形に成形。
取っ手も本体に合うように成形し本体と接合。
注ぎ口の形状も全体と美しく調和する様に工夫いたしました。

直径約15cm×高さ約7cm　リメイク料金 約10万円

昨年仙台に越して来られたばかり。
冬の寒さ対策のため、ガスファンヒーターをお買い求めいただいておりました。
初めてご来店されたその時に、既にピーンっと！きたものがあったそうです。
生まれ変わった銅鍋を見て、「美しく使いやすそう！」と娘さんにもとても歓んでいただきました。

お客さまの郷里のお話や調理器具にまつわるストーリー、料理に対する想いなどのお話を聞かせていただき、タゼンともご縁がある金属加工が盛んな地域に永いルーツがあられることを教えていただきました。
もしかしたら200年来の出会いだったのかもしれませんね！