せり農家 三浦隆弘さん インタビューから
「せり鍋」「せりしゃぶ」は、仙台市民にとって、仙台に住むことの誇りを再確認できる食べ物ではないかと思っています。県外から来た人にせり鍋をごちそうするとき、ちょっと誇らしい気持ちになるでしょう。え、せりってこんなにおいしかったの!という表情を見て、そうです、仙台のせりはおいしいんです、ってうれしくなる。
せり鍋が仙台名物だと言われ始めてからもう10年以上になりますが、仙台のアイデンティティを再確認する名物に成長しつつあるな、と感じています。仙台のせり栽培は江戸時代初期、1620年ごろに始まったと言われています。同じくらい長い歴史を持つ御銅師の鍋とせりが出会い、さらに飛躍してくれたらと思っています。せりを銅の鍋で食べるなら、最初はシンプルにしゃぶしゃぶにして味わうのがおすすめ。せりのおいしさや香りを引き立たせてくれますよ。